HATO GAME(きよぴ)

「HATOさまの言うことはぜったーーーい!」

じゃあ、1番が5番に、、、🕊🕊🕊(ぽっぽー・ぽっぽー・ぽっぽー) 

酒に囲まれたテーブルのセンターで無機質にOQTA HATOが鳴いた。

「ええ〜〜〜っ!!きゃーきゃーー」

「1番だーれだ?」

女子一番人気の優子がおずおずと手を上げた。

「おおーーーーーッ!」

「5番だーれだ!」

和也(イケメン)が手を上げた。


「きゃーーきゃーーー」(⇦女子のわざとらしい嬌声)


HATOコールが始まる。コールが終わるとアクションする決まりになっている。HATOゲームで一番盛り上がる下りだ。

「HATOさま♫HATOさま♫先わけたまえ、思し召せ〜〜!🕊🕊🕊は〜〜〜いッ!」


優子が和也におずおずと(バード)キスをした。

「うわーーーーっ!」(*^^*)


やんややんや。


OQTA HATOの持つこの瞬発力。合コンにOQTAHATOを持ち込むことを、我々の隠語で【ニトロ】と呼ばれている。HATOに忖度することでややこしい男女の駆け引きが発生しないのだ。フイゴの醸す柔らかなほっこりサウンド、そのエモさで女子の理性を撹乱しながら、場を“一気に”持っていく。


HATOさまの言うことはゼッタイだ。それが何を言っているかは指名された人間の解釈にまかせられる。度胸なのか、それともイモを引くのか。その答えは蓋を開けた時にわかる。。。のだが、ここにいるメンバーは合コンというテーマで集まっているのだからルートは違えど登るべき山は皆きっと同じ(はず)だ。


はっきり言ってこれはヤバイ!


そしてオレは王様を引いた。

「HATOさまの言うことはぜーーーったーーーい!」

おっとまずい。。嬉しすぎて思わず声のオクターブが上がってしまう。


「じゃあ、3番がHATO様に〜〜(ぽっぽー・ぽっぽー・ぽっぽー・ぽっぽー・ぽっぽー)🕊🕊🕊🕊🕊」

楽しい、、、実に楽しい!

「3番だーれだ?」

「え〜〜?誰か仕込んでない〜?」

優子がまた手を上げた。

キターーー!!!!!!よっしゃあああああああああ!ムっフぅ〜〜〜〜!!!!!

「HATO様だーれだ!」

「オーレだッ!」

オレだよ!オレ〜〜!!!!

ぽっぽーぽっぽーぽっぽー。むやみにやたらめったらHATOを連打したい。天にむかって叫びたい。豆鉄砲ならぬ豆マシンガンでもブッ放したい気分だァ!ポポポポポポ!ゥヒャッハア〜〜〜!!!


「HATOさま♫HATOさま♫先わけたまえ、お・ぼ・し・召せ〜〜!🕊🕊🕊🕊🕊(ぽっぽー・ぽっぽー・ぽっぽー・ぽっぽー・ぽっぽー) は〜〜〜いッ!」

なんだ、みんなノリノリじゃないか。まるで祝福されているかのような大合唱。



優子「!?!!HATOさま!!何ゆえこのような場所に!!!ここは下賎な庶民達の集まる卑俗な酒場、HATOさまにはふさわしくありません!!!早く宮殿にお戻りを!!!」


そのままオレは合コンから追い出された。


〜〜〜〜〜〜30年後〜〜〜〜〜〜


総理大臣になったオレは合コンにOQTA HATOを持ち込む禁止条例を制定した。

1コメント

  • 1000 / 1000

  • Yasushi

    2018.08.24 12:42

    新しい文体かもしれない。。

HATO小説部

OQTA HATOの小説をみんなで書き、出版を目指す部活です。